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 企業価値について考える(其の一)
2006年07月19日 (水) | 編集 |
今回から、企業価値というものについて勉強していきます。参考にする書籍は、MBAバリュエーションです。

§1.価値という視点

「10年後の100万円は今の価値でいくらか?」という計算をしてみます。まず、支払いが確実な10年国債の利率が10%/年であると仮定すると、10年後には、1.10倍の10乗=2.594倍になる計算です。つまり、現在の100万円は10年間で確実に2.594倍=259.4万円に増えることになります。

なので、10年後の100万円は今の価値でいくらか?という計算は、100万円÷1.10の10乗=38.6万円ということになりますね。

このことを、次のような言葉で表すようです。

「10年後の100万円の現在価値はディスカウントレート(割引率)10%で38.6万円である」

次に「10年後50%の確率で100万円となる場合の現在の価値はいくらか?」という計算をしてみます。この場合、10年後に上記の例と同じ100万円の期待値を達成するには、50%の確率で200万円、50%の確率でゼロになると考えなければなりません。

なので、38.6万円が10年後に200万円となるディスカウントレートを計算すると17.9%になるため、100万円÷1.179の10乗=19.3万円ということになります。

「10年後の100万円の現在価値はディスカウントレート(割引率)17.9%で19.3万円である」

ということです。要するに、この10%と17.9%の差が、将来の不確実性を「リスク」としてディスカウントレートに織り込み、現在価値に反映しているということです。

実際は、現在の10年国債の利回りは2.0%程度なので、私たちは、それ以上の利回りを株式に求めているハズです。先程の例で言えば、確実な100万円より不確実な200万円を求めて投資しているということですね。

次回からも、少しずつ企業価値について勉強していきたいと思います。
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